ニフクラ(旧ニフティクラウド)を使ってみた
ニフクラとは
- 富士通クラウドテクノロジーズ が提供しているクラウド(旧ニフティを富士通が買収)
- 中小企業向けとしてはそれなりに頑張ってる
- VMware基盤上でサービスを提供
- 管理画面とかは、全部ニフクラオリジナルで、VMwareを感じさせるところはなし
なお、親会社富士通本体のクラウドサービスは、結構散々で、自社サービスK5は、サービス撤退(リブランディングのようだが中身は別物)。当てにしていたOracleには裏切られるという感じ。
なぜ導入したの?
クラウドに移行するぜという選択肢に、まず入ってこなさそうなニフクラですが、以下のたった一つの理由で導入が決定
既存のデータセンターから、 ちょろっとした申請だけで、 L2レベルでの拡張(延伸)が できる
今は外部のデータセンター(富士通系列)使ってるんですが、クラウド移行前に、小粒のサービスを2つほどリプレースする必要があり、今更サーバーとか買いたくねえ。という悩みを持っていたけど、これで導入が即決。
いや、これは実際便利だった。ネットワークとかほとんど触らなかったし。
メガクラウドとの違い
比較するのは可哀想だが、一言でいうと、「各サービスの制約が強いのに価格が割高」。
そりゃ、規模が違うから価格で敵わんわなぁ。という感じ。
じゃ、なんで選ばれるんだろ?
うーん。メガクラウドほどの機能はいらんけど、今どきレンタルサーバーもなぁ。という層にリーチしているのだろうか。
使うところでとにかく一番致命的だなと思ったのは、
「バックアップ系のサービスを使う際に増設ディスクが100GBまでしかサポートしてない」
という点。
補足すると、Windowsだとシステム領域として、Cドライブに80GBが漏れなくついてくる(Linux系 OS:30GB)んだが、これは拡張不可。 で、DBなんか立てようとすると、Eドライブとか新たに切ると思うのですが、これがここでいう増設ディスク。
「カスタマイズイメージ/イメージ配布」 というサーバーのイメージ(要はAMI)を保存するサービスがあるが、これも増設ディスク100GBまで
「サーバーコピー」というサーバーをコピーして、新たなサーバーを複製する機能があるが、これも増設ディスク100GBまで
「バックアップ」という定期バックアップの仕組みがあり、これはさすがに100GB以上使える。ということで、調べてみたら「1.1TB」まで。
ストレージ周りが弱いってのは、営業の人も言ってました。
EBS、S3という盤石のストレージサービスと比較されるのも、辛いだろうけども、和製クラウドとして、頑張っていただきたいです。